第65回 全国大会
松尾信悟 全国会長 挨拶文
本日は、全国各地より多くの同氏の参加を得て、令和7年度「第65回 全日本同和会 全国大会」が開催されますことを皆さまとともにお慶び申し上げます。
また、ご多忙中、多くの来賓の皆様、関係機関の皆様にご臨席を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、同和問題は、わが国固有の人権問題であり、同和問題の解決を図るため、『同和対策特別措置法』に基づき、様々な政策を行い生活環境が改善されました。 しかし未だに就職問題や結婚問題を中心とする心理的差別は後を絶たず、昨今ではインターネットを悪用した差別が新たな問題となっております。
国は、平成28年12月16日に『部落差別の解消の推進に関する法律』を施行し、現在もなお部落差別が存在するということを明記しました。国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、教育の推進、相談体制の充実など、同和問題解決のための取り組みを進めてまいります。
これまでの同和教育で積み重ねてきた成果と手法をもとに、あらゆる差別をなくし、人々の人権尊重の意識を高めることが必要であります。
全日本同和会は昭和35年の結成以来、今日まで「子らにはさせまい この思い」をスローガンに運動を推進してまいりました。今後も創立の原点に立ち返り、襟を正し、自己の役割と使命感を深く自覚し同胞一和の精神をもって運動を継続していかなければならないことを心に明記し、本日の研修大会が有意義なものとなりますことを祈念申し上げまして、私の挨拶といたします。
令和7年5月23日