全日本同和会 全国会長 松尾信悟 メッセージ

みなさんおはようございます。
本日は全国各地より多くの同志の参加を得て、「第61回 全国大会」が開催されますことを皆さんとともにお慶び申し上げます。
昨年 全日本同和会にとりましては設立60周年という記念すべき年でしたが、過去に人類が経験したことのない新型コロナウイルスが全世界に拡大し、多くの方が感染、死亡するという危機状況となりました。また、社会的、経済的にも危機をもたらしました。
このような状況により全日本同和会は会員並びに関係者の安全確保のため、全ての行事を中止するという苦渋の決断をせざるを得ませんでしたが、関係者の皆様のご尽力により、今年全国大会が開催できたことは大変嬉しく思いますとともに、感謝いたします。
さて、同和問題は我が国固有の人権問題であり、同和問題の解決を図るため特別措置法に基づき、数度にわたり諸政策を行い、生活環境、整備については一定の成果を得ることが出来ましたが、結婚や就職などを中心とする心理的差別は未だに後をたちません。これらの差別意識を解消するには、全ての人権を尊重するための人権教育、人権啓発を再構築しなければなりません。国は同和問題の解決に向けた新たな取り組みの推進のため、平成28年12月16日に「部落差別の解消の推進に関する法律」を施行し、現在もなお部落差別が存在するということが明確にされ、各自治体においても条例の整備が進められています。同和問題は人間の尊厳に基づく権利であって、いかなる関係においても尊重されなければならない権利です。同和問題を放置することは断じて許されないことであり、早期に解決することは国の責務であります。国民的課題と言われながらも真に国民的課題に立っておらず、最近では学術と称して地域が特定できる動画をインターネットにあげ、差別を助長するような行為が増加し、このような決して許されるものではありません。
近年では親が子を虐待し、死亡させるという痛ましい事件や、新型コロナウイルス感染症による患者や医療従事者、その家族に対する偏見や差別が起きています。
このような差別を解消するには一人ひとりの意識の変化、施策を推進することが急務であり、国は新型コロナウイルス感染症に起因する差別的取り扱いを防止するため「新型インフルエンザ対策特別法の一部を改正する法律」を施行、差別的規定を防止する法律を設けました。
全日本同和会は昭和35年の結成以来今日まで『子らにはさせまい この思い』をスローガンに運動を推進して参りました。今後も創立の原点に立ち返り、衿を正し、自己の役割と使命感を深く自覚し、同胞一和の精神を以って運動を継続していく所存です。
最後に、新型コロナウイルス感染症により、全世界で多くの方が亡くなりました。心からご冥福を申し上げます。我々全日本同和会としても感染防止に努めるよう、新しい常識を日常生活に取り入れて活動を行い、一日も早く社会的に安定し、全ての人々が安心して生活していくことを祈念いたします。我々の命を懸命に守ってくださっている医療従事者の皆様方に心より敬意を表します。
私の挨拶といたします。

                 第61回 全国大会 松尾信悟 全国会長挨拶より